バンステを見てきた
BTSの映画、「Burn The Stage」を見てきた。
ぶっちゃけずっと泣いていたので、終わった後化粧室で見た自分の顔がブスすぎて映画の内容が飛びそうだった。おかしくない?今日マスカラうまくいったじゃんね。
その時にかろうじて残った記憶だけで書いているので、多少の記憶違いとかはあると思うが許して欲しい。
あとネタバレとかめっちゃあるので嫌な人はブラウザバックしてほしい。
なんか...何から言ったらいいんだろうなあ、とにかくナレーションがすごくナムジュンっぽい言葉の選び方で、いちいち泣かされた。
あと、私の捉えていた「砂漠」とBTSが言う「砂漠」ってちょっと違ったなと、誤解してたなとちょっとエヘヘとなった。知ったかおたくでごめん...。
彼らにとって砂漠とはイコール逆境ではないのだ。砂漠と聞くと、どうしようもなく乾いていて、辛い環境下に思えるのだけれど、彼らにとって砂漠にいることは、「いつまででも夢を見ることができる」ことなのだ。
つまり彼らにとって「海に到達する」ということは、「すべてを終え、満足してBTSを完成させる」ことなのだ。
ライブ会場で一度海を見て、また次の砂漠へ足を踏み入れる。
その砂漠では、逆境だったり、負傷だったり、およそ耐えきれないことが襲いかかるけれど、いつか見た海に向かって、そしていつか見た海よりずっと広く、ずっと大きい海に向かって歩いているのだ。
彼らの視界の限界よりももっと広い海を要求されても、彼らはそれに向かって歩くのだ。
「armyが側にいるから」「音楽が好きだから」と言って...。
彼らの海は一体どこにあるのだろう。今、彼らは海への道をどれくらい詰めているのだろう。
私は今回の映画を見て、ああ、BTSはいつか終わるのだと、当然のことを思った。
彼らのシャツの下で動く筋肉を見て、きっとこれがいつか衰えて、私たちのためではなく、自らが生きるためだけに動く時がくるのだと思った。
彼らは次々と賞を取っていく。
そして少しずつ、「BTS」という伝説も、作品も、完成していくのだ。
皮肉なことに、彼らが上に登れば登るほど、絆を深め、人間として成長すればするほど、BTSというグループに、世間から見られる彼らに温度がなくなっていく。
彼らが音楽にすべてを捧げ、情熱を燃やし、それこそ命を削って私たちに報いようとすればするほど、彼らは人間離れした作品になるのだ。
パンPDは、きっとそれを最も望み、そして同時に最も恐れているのではないかと思う。
映画の中で言っていた「幸せになって」という発言ももちろん、この映画の構成が何よりそれを物語っているのではないかと思う。
ステージの上の彼らは、無敵だ。
けれど2、3メートル下がったら、ふつうの人間なのだ。
そんな彼らが交互にうつされる。何度も何度も、「JIN」と「キムソクジン」の間を、「SUGA」と「ミンユンギ」の間を、「RM」と「ナムジュン」の間を、「J-HOPE」と「チョンホソク」の間を、「JIMIN」と「パクジミン」の間を、「V」と「キムテヒョン」の間を、「JUNGKOOK」と「チョンジョングク」の間を行き来する。
手ブレが残るカメラにうつされるのは、いつだって飾っていない彼らだ。
ジョングクがふらふらになりながらステージを終えたときに、「なんで無理したんだ」とホソクが聞いた。
ジョングクは、少し笑いながら、「ここでの公演は最後だったから」と言った。
その時のホソクの人間味溢れる表情を忘れられない。
あの一瞬で何を考えたのだろうか。「それでも無理するな」とか、「次もあるんだから」とか...。でも色々考えて、険しい表情を笑顔にして、「すごいな」と言ったのだ。アイドルとして見れば、その選択は決して間違いではないから。
この辺の記憶は曖昧なので突っ込まれても答えません。
こうして彼らはつねに、「アイドル」か「自分自身」かの選択にせまられている。
アイドルって言葉を作ったのは誰なんだろう、ただただ天才だと思う。
アイドル。偶像。
彼ら、彼女らは、ステージの上では最強でなければいけないのだ。
なぜならみんなの夢だから。
今回、彼らは彼らがつくりあげるはBTSという作品に自信を持っているのだと思った。
自信を持てるように、つねに行動しているのだと思った。
これから先彼らが海に到達したときに、のんびりこの映画を見て、こんなこともあったなあと笑う日がくるのかと思うと胸がいっぱいになった。
その日が早く来て欲しいような、来てほしくないような。
1ファンとして、最後のページまで彼らと一緒にいたいと思わせる素晴らしい映画だった。
最後に、私は今日これを知ったんだけど、この映画3週間しかやらないらしい。マジ?
早めに観に行くことをおすすめする。なぜならもう一度見たくなるから。
私は来週のチケットを予約した。財布に広がる砂漠は、いまは考えないことにした。
ってとこまで書いたけどこれネタバレだめな人読んでないな?ワロタ。こういうとこである。
今回ナムペン感出さなかったけど、私はゴリッゴリのナムペンなので、いつかこの記事が妻の過去記事としてZIPに紹介されることを願いつつ、結びたいと思う。
ありがとうございました。